Column
先日、ある方からお電話でいただいた相談です。
お父様がなくなられた後の相続の問題。
相続人はお母様と兄弟三人。
お母様の介護があり、それをご担当される兄弟の一人とお母様に相続そせることで、いったんはまとまったのだそうですが、お母様が引き継いだ財産の運用に関して兄弟間で意見の相違が出て、それがきっかけに関係がぎくしゃくしているようです。
お母様の介護を任された以上、資産運用も任されたと理解し、専門家と相談の上、安全が確保される範囲内で少しでも有利な運用を目指す方と、介護は任せたけれど資産運用まで任せたわけでなくリスクゼロの資産管理を行うべしという考えの方とのすり合わせができないでいるようです。
相続としては、いったん終わっていると思われる上に、円満な相談の範囲を超えている部分がありましたので、弁護士への相談をお勧めしました。
本件について考えてみると、お父様がご健在の時に親子が集まって、お父様に万一のことがあった場合のことを話し合うことができたらと思います。
お父様を交えるのが難しければ、まずは兄弟三人が話し合うことができればよかったとも思います。
以前にも触れましたが、家族信託も選択肢の一つになったようにも思われます。
お亡くなりになったお父様が、お元気な時に遺言を残されるという選択肢もあったかと思います。
遺産の配分はもちろんのこと、お母様の養育・介護について、資産管理の考え方についてちょっと触れておかれればよかったのではないかと思います。
触れられた内容については法的な拘束力はありませんが、お父様の死後、残された子供たちがお母様の生活や資産管理について話し合う手掛かりになったことと思います。
さて、私の事務所では11月30日に相続のセミナーを開催します。
遺言を作成するために必要な基本的なことについて、わかりやすく説明させていただきます。
今回の事例のように、本人の死後に子供たちが揉めないように、仲よく暮らしていくために遺言を作成することをお考えになられたらいかがでしょうか。
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