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お客様の課題を一緒に考え解決する行政書士 こいでたくや事務所

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Column

人生の終末に関する家族間のコミュニケーションについて
2017年11月28日 遺言相続情報 

ちょっと前の電話でのご相談。

 

なにやら怒っているご様子。

しばらく聞いていてわかってきたこと。

お父様が亡くなって、その相続手続きは終わったけれど、相続財産の多くを受け取った母親の財産管理についてのご不満。

電話をしてきた方にご相談なく、他の兄弟が母親の財産を信託にしようとしていることがわかったことへの不満なのです。

自分は遠隔地にいるので日常の世話はお願いしたが、財産の処分を伴うようなことまで白紙委任したつもりはない、というご意見。

「我慢がならない卓袱台をひっくり返したい」、というご意向でしたので、弁護士へのご相談をお勧めしました。

 

ここで感ずるのは、兄弟間にお互いに「相手はわかっているはず」という過信があるのですね。

ある意味兄弟だからこそ起こる行き違いと考えられます。

年とともに、生活の地も離れ、それぞれの職業柄からくる思考パターンの違いも出てきても、当事者はそれに気づかずに子供の頃のイメージで、「お互い分かり合っている」という大きな誤解があるのです。

 

また、この案件では信託について金融関係の方も関わっているご様子でした。

サポートする立場の者は、家族間でコミュニケーションが取れるように慎重に対応しなければならないと、自戒した次第です。

 

また、こんな話もありました。

先々のことについて、親と相談しておく必要があると思いながらも切り出せないでいるうちに、親が認知症になってしまい、とうとう話し合うことができなかった。

というものです。

 

確かに、子の側から言い出すのはつらい面がありますね。

このことについての親子間のコミュニケーションはやはり、親から発信することがいいのだと思います。

そのためには、自分の死後のことや、死に際してのことについて、自分なりの考えをまとめる必要があります。

といってもどうしらいいのか

ここに、いわゆる終活の存在意義の一つがあるのでしょう。

「自分史」「エンディングノート」「遺言」「家族信託」などいろいろな切り口がありますが、どこからでもいいと思います。

ぜひ一度勉強されてみることをお勧めします。

 

 

タグ: 行政書士こいでたくや事務所  終活  家族信託  エンディングノート  自分史