Column
今日、午前中はセミナーのご案内をお持ちして、住宅街を歩いていました。
昼前に、正確には11時40分頃、たまたま一軒のラーメン屋を見つけました。
ちょっとおトイレに行きたくなったこともあり、時間的にも手ごろなので入ることにしました。
店内はカウンターが6席、テーブルが2つの小さなお店で、ちょっと強面のおじさんとおばあちゃんでやっていました。
おそらく親子なんでしょう。
先客は3人、それぞれカウンター座っています。
親父さんは誰かの注文と思われる炒め物を作っているところ…
おばあちゃんは奥でなにやら作業中、三人は思い思いに新聞を読んだり頬杖をついたり…
私は、席に座ってちょっと間をおいて、いたものの親父さんに「ワンタンメン、お願いします。」と声をかけると、言い終わる間もなく私の言葉に重ねて、やや強い口調で、「ちょっと待って。」との返事。
当方は内心ちょっとむっとしながら黙ってまっていると、ほどなく件のおばあちゃんが、コップ4つに水を入れて、それを各人の前に置きながら注文を聞きます。
なるほどそういうことか、と気を取り直して、私の番になったので(つまりは最後に)、わんたんめんをコール、おばあちゃんから、「あれ、タンメンじゃなかったの?」と聞かれ、再度、「ワンタンメンお願いします。」と確認。
待つことしばし、先般の炒め物は出前品だったらしく皿にラップがかけられてどこかへ運ばれていきました。
次におばあちゃんが現れたのは、ラーメンどんぶりを持って私のところへやってきたときでした。
あれ、四番目の注文が最初に来たけれど、本当に私の注文品だろうか、私以外には麺類のお客はいたかしら、どうだったかしらと思いつつ、丼を見ると、いないのです、何がいないといって、ワンタンがいない。ワンタンメンからワンタンが抜けるとラーメンになるのですね。 どう見てもラーメン。
注文と違うとコールすべきか…しばし心の葛藤。
一口食べてから、それはこっちのお客のだ、と言われたらどうしよう。
といって、「これワンタンメンじゃないです。」といったら、「あれ、お客さんラーメンといったじゃないの。」と言わるかもしれない。
そうなったら、すでにしてしくじっているのに、完全に浮き上がっちゃうよな…しかも親父は強面だし…と悩みに悩んで…しやそんな大げさなことではないのですがやっぱり葛藤はあったのです。
まあ、最悪ラーメンを食べて、ワンタンメンの料金を請求されるだけだ、と割り切って何もいわずにいただくことにしました。
それがなんと、食べている途中に麺の下から、ワンタンが出てきたのです。
普通のワンタンメンは麺の上にワンタンが乗っていますが、この店では、麺の下にワンタンが潜っていたのですね。
このことから、あらためて感じたこと。
人は全体の流れが理解できていないと不安になり疑心安儀になるというこです。
ラーメン屋に入って普通に注文して、注文した品が出てくる。
という流れが崩れるとこんなささいなことでも不安になるのです。
私の仕事に置き換えると、許認可なり、相続なりを相談した場合、そのあとどのような流れになるのか、どの段階で発注したことになって、どいうタイミングで成果品ができあがって、いつ支払いをするのか、ということが、お客様にきちんと伝わっていないと、客様は不安になるのだなと再認識した次第です。
許認可は仕事の流れがある程度お客様の頭にも入っていると思われますが、遺言相続などの市民法務関係の仕事の場合はそうはいかないので、最初にきちんと仕事の流れのご説明をすることか゜重要であると気付いた次第です。
ついつい、十分な説明を欠いてわかっているだろうということで仕事を進めるのは、きわめて危険ですね。
他の世界でもありがちなのではないでしょうか、いまいちど確認が必要なのかもしれません。
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