Column
昨日急用ができて高松に出かけてきました。
高松は、私がサラリーマンであった頃に、二回で合計して7年勤務した土地です。
今回は3年前に遊びに行って以来の再訪です。
朝、6時品川発の博多行ののぞみに乗って…これが一番早く東京を立つ東海道新幹線です。…岡山についたのが午前9時4分、岡山まで約3時間、早くなったものです。
但し、ここで瀬戸大橋線の接続が悪くて約30分待ちの9時32分発の快速に乗って高松到着は10時26分になります。
乗客が少ないのと、一部に単線区間があるのでこんなものなのでしょう。
高松に着いて駅を出ると私にとっては懐かしい景色が広がっていました。
石の椅子が規則的に配置された広い駅前広場、正面のホテル、左手にはシンボルタワーと呼ばれる高層ビルがあり、
その先は高松港で瀬戸内海の潮風が吹いてきます。
右手には、アーケードへ至る道沿いに、左手とは全然違う小さな建物の群れが広がっています。
見慣れた風景というだけでなく、やはり感ずるのは空気というか、体全体を包み込む感覚が首都圏と高松では違う、ということです。
おそらく、言葉とか、行きかう歩き方とか、においとかいろいろな事柄が違っていて、それらが混ざり合って、空気が違うと感じられるのでしょうね。
同じ四国でも高松から四国山脈を越えて高知に行くと、また全く違う空気が体を包むと感じられます。
もはや南国としかいいようのない人をとろけさせてしまうような、柔らかでおおらかな空気です。
そのような風土の違いは人の感性や物事の進め方にもいろいろ影響を与えるのではないでしょうか。
そういえば、四国に勤務していたころに、四国四県の県庁の物事の進め方がそれぞれ見事に違うことに新鮮な驚きを感じたことを思い出しました。
先日来、千葉の起業家交流会に参加させていただいていますが、私が参加させていただいた白井、八街、船橋はやはりそれぞれ違った風土があります。
もともと梨等の農村であったのが、千葉ニュータウンが隣にできて北総線が開通し東京に直通することになったことにより、ベットタウン化が進行している白井。
畑作を中心とした農村であり落ち着いた雰囲気の八街。
東京湾の古い港町から漁村になり今は東京のベットタウンと湾岸の工業地帯を抱える都市部の船橋。
それぞれ違う顔を持った都市で起業されている方々の多くの方がプレゼンテーションで「地域に根差した起業」という趣旨のことを仰っていましたが、そのようなことを意識してのご発言だったのだなぁ、と今回、高松であらためて感じた次第です。
地域の風土に根ざしつつもグローバルスタンダードとして通用する企業であること。
ビジネスとしてのスタンダードと地域に根差すことの両立はとても重要なテーマなのですね。
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