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お客様の課題を一緒に考え解決する行政書士 こいでたくや事務所

 2020年6月  

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Column

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ⑥ 書いた遺言を効果的にするために

遺言の話題が続きましたので、

ここらで遺言について書いてみますね。


遺言についてインターネットで調べると、

遺言の形式のことが最初に出てきます。

すなわち、

「自筆証書遺言」と

「公正証書遺言」と

「秘密証書遺言」です。

結論的には、

この三種類の中では、

公正証書遺言が圧倒的に優れています。

その理由は、

インターネットの記事等に書かれている通りです。

 

つまりは、

公正証書遺言が安心なのですが、

そのようなこと以前に

抑えておきたいことがあります。

それは書いた遺言を効果的にするための

工夫です。

 

まずは、

遺言は財産を相続人等にどう配分するか、

という書類です。

相続が原因で相

続人間のもめごとがおきないように、

作成するわけですが、

本当にもめないようにするためには、

それ以外にも

やっておくべきことがあるのです。

 

どういうことかというと

そもそも、

相続人、

場合によっては相続人以外の親類を含めて

ベースとしての親近感というか、

融和の雰囲気の醸成に努めることが必要だ、

ということです。

こういう書き方をすると

なんだかものものしい感じがする

かもしれませんが、

常日頃から

コミュニケーションを取られることが

重要だということです。

内容は、

些細なことでもいいのだと思います。

雑談のススメですね。

そのようなコミュニケーションを通じて、

被相続人が家族を思う気持ちや

人生に対する姿勢が

伝わっていくことが大切です。

つまり、

被相続人と相続人間の信頼関係を

構築しておくことと、

被相続人は本人の死後も、

残された家族が

仲良く幸せに暮らしてほしいと

願っていることが

伝わっていくことが大切なのです。

 

ベースとしての納得性というか

融和の雰囲気が全くない状況だと、

まとまった財産を前にすると、

どうしても損をしたくない、

割を食いたくない、

という気持ちが先行しがちです。

そこで相続人が

不規則な行動に走らないための

気持ちの安全装置を働かせることですね。

 

遺言をきちんと作って、

仮に

遺言の通り財産の配分ができたとしても、

根本で納得していないと、

残された相続人間が

決まづくなることもあります。

また、

ちょっとしたことを捉えて、

遺言の効力を争う

ということになりかねません。

 

こまめなコミュニケーションを

ぜひお心がけください。

 

自分史や家族史の作成も、

このような取り組みに資するものと思います。

分厚いものを作って、

読んでもだれも読んでくれはしません。

書物にすることに力点を置くよりも、

自らを振り返ることで、

自分に残された

限りある人生の後に続いていく、

家族の行く末に

自分の視点が向かっていくと思います。

その心持が、

家族に伝わることが大切なのだと思います。

 

書物を作ることも、

無駄ではありません。

確かに、

書いたから読んで、

とプレゼントしたりすると、

もらった方は正直ちょっと迷惑ですね。

読みたくない時に、

渡されても、

誰も読みはしません。

 

話題は変わりますが、

あなたのご両親のことを

どれくらいご存知でしょうか。

自分が小さかった頃の父親や母親のことは

多分おぼろげに記憶があると思います。

それ以前のことはどうでしょう?

私の場合は、

釣りに連れて行ってもらった父親のことや、

幼稚園に送ってくれた母親のこと等の

記憶はあります。

それ以前のことは、

本当に漠然として五里霧中のありさまです。

今となっては、

調べる手がかりもほとんどない状況なのです。

残しておけば、

家族の役に立つ機会がかならずあります。

 

書く時の留意点は

いや、

この稿は自分史の稿ではありませんでした。

これについてはまた書きます。

 

まずは、

自分の家族を思う気持ちを伝えてほしい、

ということです。

下記もご一読ください。

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ①

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ➁ 親の通帳を預かる時

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ③ 相続人が残された奥様とご主人の兄弟の場合

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ④ 子供がいない時は奥様のことを考えて遺言を残すことをお勧めします

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ➄ 独身者こそ遺言を書きましょう

タグ: 相続  争族  行政書士  遺言  行政書士こいでたくや事務所  自分史