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お客様の課題を一緒に考え解決する行政書士 こいでたくや事務所

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Column

相続で大切な家族をばらばらにしないために もめないための知恵 ➁ 親の通帳を預かる時

相続でもめて

家族の仲が気まずくなるのは

避けたいものですね。

前回書いたように

相続の相談の時は

普段以上に丁寧な対応が必要です。

ついつい、

昔のイメージで気安く話しかけたら、

思わぬリアクションがあって、

ついそのリアクションに対して、

こちらがエキサイトして

というケースを前回書きました。

気をつけなければいけないことの二点目です。

 

兄弟が何人かいて、

そのうちの一人が故郷に残り、

残りの兄弟は東京や大阪など

遠方に出て暮らしている、

というケースがあると思います。

この場合、

自然と故郷に残った兄弟が

親の面倒を見ることになります。

といっても、

親が元気なうちはいいのですが、

ご両親が高齢になってくると、

身の回りの世話にはじまり、

預貯金の管理なども故郷に残った子供が、

実質的に行うようなことは、

一般的に起こりうることだと思います。

 

親は、

その子に対して世話になっている

感謝の気持ちもありますし、

日常的に接しているので

ある程度任せた以上は、

生活に困らなければ

通帳の管理に

口出しはしないことが

多くなると思われます。

そこに落とし穴があります。

 

いざ、親が亡くなって、

遺産分割協議の際に、

通帳を他の兄弟が確認すると、

親だけが使うにしては

支出の金額が過大なのではないか、

という疑念が生まれてきたりします。

あるいは、

不定期にまとまった金額が

降ろされていたりすると、

いったい何に使ったのか?

と新たな疑念がうまれてきます。

 

親の通帳を預かった時は、

通帳に鉛筆書きでもいいので

使途などをメモされておくと

よいと思います。

何年も前に引き出したお金の使途を

的確に説明するのは、

記録しておかなければほぼ不可能です。

同居していればもちろんそうですし、

近所に住んでいる場合でも、

暮らしている方は、

どうしても親の家計と子の家計を

きちんと分けるなんて面倒なことはできなくて、

お互いに融通しあう面は出てきてしまいます。

また、一緒に旅行に出かけた費用を

親が出してやったということは、

ありそうなことですが、

何年もたってから、

この出費は何に使ったのと聞かれても

なかなか的確には答えられなかったりします。

遠方に住んでいる子供からすると、

そんな事情は伝わりにくいのですね。

答え方の歯切れがわるいと、

なんとなく、

ごまかしているのかしら

という疑いにつながります。

 

記録に残すことと、もう一点大事なこと。


それはコミュニケーションです。

同居されているご兄弟は

折に触れてご両親の状況を

遠方の兄弟に連絡してください。

写真に一言書き添えるだけでかまいません。

遠方のご兄弟も、

機会があるごとにご連絡されてください。

 

ちょっとした心がけが、

いざという時、

家族の崩壊を防いでくれます。

このシリーズの①では、

遺産分割の相談をするとき最初は慎重に

ということを書いています。

こちらもご一読ください。
http://office-takuyakoide.com/blogs/view/1163149895636/9123654155410741369

 

 

タグ: 通帳管理  行政書士  行政書士こいでたくや事務所  相続