Column
ここ数日、年賀状を書くためにいただいた名刺をひっくり返して住所や肩書の確認作業を行っています。
今年も多数の方と交流させていただきました。
今年いただいた名刺を拝見していると、いくつかのことに気づきました。
いや気づくというと大げさです、ちょっと感じたことです。
まずは、名刺の体裁です。
私が社会人になった頃、つまりうん十年前の名刺といえば、縦書きで右側に所属と職位、中央に氏名、左下に住所と電話番号というものでした。
その内に横書きが出てきて…。出てきた最初の頃はずいぶんとかっこいい名刺だなと感じたものでしたが、次第に横書きが増えて、今では圧倒的多数が横書きですね。
縦書きがむしろ新鮮に見えるとすらあります。
それと、議員さんやちょっとかわった職業の方がお使いになる縦書きの筆文字の名刺、これはこれですごく目立ちますね。自分で作ってみたいとは思いませんが…。
いつ頃からか、カラーの名刺や顔写真入りの名刺も見られるようになり、これも今では普通になりました。
両面印刷の名刺も多いですね。この場合は裏面に記載する内容についていくつかのパターンがありました。
会社にお勤めの方の名刺の裏面はたいていの場合、会社の取扱業務が書いてあります。
個人の方の裏面の使い方は多様です。
取扱業務が書かれている場合も多いですが、お持ちの資格であったり、経歴が書かれていたり、あるいは趣味など個人的なことを書かれている場合もあります。
いずれも、名刺の主の仕事や人となりを少しでも具体的理解していただこう、という努力の表れだと思います。
反対に、情報を切り詰めることで、印象付けようという名刺も見受けられます。この場合は、紙質や色、文字のデザインを斬新にしている場合が多いですね。
女性の名刺の中には、細やかな柄のデザインを使って、きれいで優しい印象を与える名刺を作られている方がいらっしゃいますね。これも印象的です。
個人営業の女性の方に多いのですが、住所の記載のない名刺もよく見かけます。
自宅開業だったりするといきなり訪問されてもちょっと困る、というのはわかりますね。
男性の名刺にも住所の記載のないものが若干ありました。
メールと携帯電話があれば、仕事に支障がない時代になったのですねぇ。これはこれで驚きです。
場面によって名刺を使い分ける方も多いですね。同じ方から5種類の名刺をいただいているケースがありました。多様なお仕事をされている場合に、一枚に詰め込むとなんだかわからなくなるというのはよくわかります。
ただ、名刺によって違う連絡先が記載されている場合があって、この場合どちらの住所が普段多くいらっしゃる場所なのかがわからないケースがありました。
我が同胞、士業の方々の名刺を拝見すると、両極端、圧倒的な多数派は白黒印刷で資格と氏名、住所等というシンプル派で、少数が斬新タイプでした。
私も次に作るときにはちょっと遊び心の名刺も作ってみようかな…。