Column
食べ物の話で恐縮なのですが、根が食いしん坊なもので、お許し下さい。
先日、午後、町を歩いていて目に止まったとある安直なチェーン店のショーウィンドー…。
カレーかつ丼というメニューのサンプルが外を歩く人に目立つように展示されていました。
カツカレー丼というのは聞いたことがあります。
丼飯の上にカレーがかかっていて、とんかつが鎮座しているものです。
主に蕎麦屋が取り扱っていますね。
そばつゆベースのやさしい風味のカレーが丼飯の上に載ってその上にとんかつが載っているのです。蕎麦屋で主役にはなれませねんが、味のあるわき役としてメニューに載っています。
が、私が見たのはそれではなくてカレーかつ丼です。
どういうサンプルだったかというと、丸い白い皿に盛られたカレーはコアになってるライスを完全に包み込んで、ライスは地下に埋もれた状態。すなわち上から見ると丸い皿の縁とカレー溶岩の外縁部が同心円をなしている状態。中央部にとんかつの台地がそびえ、そこから鮮やかな黄色い卵の溶岩が流れ出てとんかつの台地の縁からカレーを円形に覆っている状態。すなわちもう一度上から見ると、皿の縁、カレー溶岩の外縁部と卵溶岩外縁部とが三重の同心円を描いていてその中央部にとんかつが鎮座しているという状態でした。
流れた卵はカレーに埋もれずにカレー上に載っているということは相当に粘性の高いカレーなんだろうな、こんなにも色鮮やかな卵はどうあ地付をしたのかな..
これに目がくらんで翌日はこのお店にかけつけたのはいうまでもありません。
自動販売機で食券を買って…こういうところで安直なお店であることがわかりますね。…帳場に渡し待つとしばし…
出てきた皿を見て一瞬めまいがしました。
出てきた皿には、まず基底部に白いご飯、そこにはかかるカレーの粘性は高く、ごはんの斜面をかけおり中央にはとんかつ、黄色い溶岩はとんかつの裾にわずかに広がる程度、かなり印象の違うものが出てきたのです。
これはとにかく早くサンプルを直した方がいいですね、
これは決してだまそうとしてこうなったのではく。サンプルはサンプルとしてどうしたらお客様の目を奪えるかを考え、このようなサンプルになったのに対し、実物は許される原価の範囲内で、誰でも作れるレシピと考えた結果割りと地味な作品になったのだと思うのです。
この教訓で感じたこと、お客様にアピールしたいばかりに、表示と内容がかみ合わないようなことにはなっていませんか、ということです。
私たち行政書士のサイトを見ていると、例えば建設業許可で、「これでは許可は出せないと行政から断られたはいませんか」という趣旨の表現を時々見かけます。
許可を取りたくて藁をもつかむ思いの方から見れば、「普通は撮れないケースでもこの先生にお願いすればなんとかなるのか!!」と感じてしまうかもしれません。
まぁまれにはそういうケースもあるかもしれませんが、ここで行政書士が考えているのは、「今すぐには難しくても、計画的に準備をして最短で許可が取れるようにしましょう。」という意味なんだろうと思います。
私のところに来る、ウェブ集客やネット営業関連のメールややブログの中にはこの手の表現が多数あります。
皆様の業界にもありませんか。
人のふり見て我がふりなおせ、ですね。