Column
昨日、松戸商工会議所で開催された「今、なぜ後継者問題なのか」というセミナーに参加してきました。
主催は、千葉商工会議所と千葉県事業引継ぎ支援センターです。
冒頭、千葉県内の企業の後継者決定状況についての調査データの説明がありました。
それによると、県内の8,278社を対象に調査を行い、5,290社から得た回答をまとめると、約64%の企業の後継者が決まっていないと回答しているそうです。
後継者が内々決まっていても公表できていない場合は、未定と回答していると思われるので、この数字は高めに出ているかもしれませんが、それにしても半分以上の企業の後継者が決まっていないのは深刻ですね。(全国平均も65%なので千葉県が特殊なのではありません。)
気づいたのは、建設業で70%の企業で後継者がいないと答えていること。
社長が60歳代の企業で後継者が決まっていないのが半数以上の52%あること。
社長が70歳代の企業の後継者未定41%,80歳代の27%の場合は、今の社長の代で会社を閉じる可能性が相当高いのではないでしょうか。
日本の経済の活力の源泉、技術力の底支えは中小企業が担っている面があると思います。
その観点からまさにゆゆしき事態。
セミナーはこの実態を踏まえ、経産省より受託している千葉県事業引継ぎ支援センターの業務の紹介をいただきました。
経営者に寄り添って後継者問題に取り組んでいることが分かりましたが、いかんせん少人数の機関ですので、普段から企業に接する機会の多い士業の関与というか、経営実態を踏まえた、相談や助言そして必要に応じたセンターのような機関へのつなぎがとても大切であると感じた次第です。
適切な助言や提案をさせていただくための、情報収集や技能の向上に努めてまいります。
タグ: 企業の後継者問題