Column
みなさまは、プロボノという言葉をご存知でしょうか。
実は私は知りませんでした。
昨日、千葉市内で活動を紹介するセミナーがあったのですが、よくわからないまま、案内に「地域包括ケアシステム」という言葉が出ていたので、介護関係のセミナーであると思って関心がある分野でしたので、出かけてきました。
結果、プロボノという仕組みを知ることができて、私にとって大変有意義なセミナーになりました。
セミナーの冒頭にあったプロボノについての解説によると、プロボノというのは、「よきことのために」というラテン語だそうです。
今、ネットで確認してみると、プロボノというのはプロ ボノ プブリコの略だそうで、「公共善のために」という意味だそうです。
もともとはアメリカで、法曹界に従事する人々が無報酬で行う公益的な活動のことを指していたのが、今では、「各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般」を指すのだそうです。
千葉県では、サラリーマンを対象に、ボランティアでNPO法人の活動を支援する、という試みを今年度行い、その報告会が昨日のセミナーだったのです。
参加者は、自らの応募もしくは会社の推薦で、参加し、主に老人の介護に取り組んでいるNPO法人4団体の運営の支援を行ったのだそうです。
支援の内容は、主に参加者の増を呼びかけるための取り組み(チラシなどの作成)や業務マニュアルの作成であったそうです。
報告を聞いて感じたことは、まずボランティアに参加された方々の満足げな様子でした。
会社の中で培ってきたノウハウや能力が外でも通用する喜び、は計り知れないものがありますね。
それに加えて自らの発案や創意工夫で、同僚と協働してことを成し遂げることの満足もあると思います。
そもそも会社の仕事は、利益や目標管理というプレッシャーや、上司に受け入れてもらわないと進められないというプレッシャーの中で行うもので、そのような縛りのない自発的な仕事の楽しさを満喫されていることがよくわかりました。
ボランティアの受け入れをされたNPO法人を運営されていたる方々は、はじめは現場を理解してもらえるかどうかという不安もあったようですが、結果としては自分たちの持っていないスキルで課題解決が図れたことに満足している様子でした。
NPO法人を運営されている方々はある程度年配の方が多いので、若い方の経験やスキル、行動力がよいサポートになったことは、想像できますね。
支援の期間は2か月だったそうです。
ずいぶんと短いようにも思いますが、考えてみると、あくまでも運営のサポートで特定の課題の解決を目的とするもので、運営にべったり入り込むものでないのであれば、却って期間を限定するのがよいのかもしれません。
ちょっと残念に思ったこと…。
サポートする側に県の方がいなかったこと。
民間の専門的なノウハウや知見を活用して、介護などに携わるNPOの運営強化、あくまでも民間という視点はわかるけれど、事務的な調整やルール作りは市や県のお役人の最も得意とするところなので、志のある方にぜひ参加していただきたいなぁ、と感じました。
かくいう私も参加してみたい気持ちにかられています。
行政書士にも貢献できることはありそうですね。
が、まずは本業の仕事が軌道に乗ることが先かな…。
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