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葛飾の食べ歩き・町歩き 8  愛宕神社は鄙びたいい神社だった 市川市北国分 松戸通信第8号掲載記事
2020年07月09日 メモランダム  松戸通信 

以下は松戸通信第8号に掲載した記事です。

葛飾の食べ歩き・町歩き 8

           愛宕神社 市川市北国分

  新型コロナウイルスの流行ため、町歩きができない状態が相変わらず続いています。

 先日、子供連れて家から5分くらいのところを散歩しましたが、これがかれこれ2カ月ぶりのぶらぶら歩きでした。まるで病み上がりの年寄りみたいな散歩ですが、それでもなんだか新鮮でした。

 それで、出かけた先は愛宕神社という近所の神社、社というよりはお堂といった方が適当かと思われる小さな神社です。

 北総線矢切の駅からだと、駅前のバス通りを松戸方面に1分、右手にミニストップがある信号を右に1分、田舎道の十字路を左折。さらに1分歩くと銀杏の大木が生えているところを右折。すると突き当りにお堂が見えます。

 小さいながらも古びた趣のあるお堂です。

 調べてみると、昭和9年の建築だそうです。戦火を免れたお堂なんですね。 

 このお堂には、凝った彫刻が施されています。私は、獅子の顔かと思っていたのですが、今回改めて眺めてみて、これが龍であって、しかも、顔だけでなく上半身が表現されていることに気づきました。

 相当な力作だと思います。

 多分地元との宮大工の作ったお堂だとは思いますが、この時代までは地方に優れた技量の宮大工がいたのだと感じます。

 

このお堂の向かって右側に、四体の祠が祭られています。

 大神宮と天満宮と稲荷社が二つです。

 一番古いのが、天保12年といいますから、1831年です。

 これらは、おそらく、お堂の周りが畑だった頃に、畑の中に祀られていたものが、宅地開発の時にこの神社の境内に合祀されたものだと思います。

 特に稲荷社は、この近所の古い家の庭に祀られているのをよく見かけますので、豊作祈願に信仰されてものと思います。

 

 お参りを済ませて、振り返ると通りの入り口に二本の大イチョウが1m間隔で並んでいます。いずれも推定樹齢500年。

 このように狭い間隔で二本の大イチョウというのは極めて珍しいのだそうです。

 ネットで調べると、大イチョウが植えられた時期と神社ができた時期は同時期と推定されていました。

 これが正しいとすると、建立されたのは戦国時代ということになります。案外由緒正しい神社のようです。

 

参道を出て、来た道を反対に向かうとすぐに東京外環道路に突き当たります。これを渡って二つ目の細道を右に入ると、大河原さんというハーブ園があります。

園内にはケーキショップがあり、コーヒーなどを飲ませてくれます。

 ここでゆっくりされるのもいいかと思います。

 

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