Column
なんだか、長いタイトルになりましたが、自分史は人生の終わりに差し掛かった人が、時世のために残すだけのものではありません。
例えば、みずからを振り返ることによって、自分の想いを確認することができます。
いろいろなワークがありますが、比較的簡単な方法を一つご紹介しますね。
それは、まず年表を作ることから始めます。
ノートに線を引いてもいいですし、パソコンのエクセルで作ってもいいのですが、以下の項目を設定します。
まずは年、西暦でも和暦でも構いません。もちろん両方でもok。
次に家族欄、兄弟の生年や親しい親族の没年などを 記入します。
それから、居住地。
そして自分のこと。ここはスペース広くとりましょう。
最後に、世の中の動きの欄。
並べる順番に決まりはありません。自分が書きやすいと感じる順番がいいですね。
書く時には、決して全ての年を埋めようとは考えないでください。毎年なんて埋まりっこありません。
うんざりして書く気にならなくなってしまいます。
思いつくままに、ぽつぽつ書いてみます。
若い時から順番に書く必要もありません。
思いつくままに、時間を下ったり遡ったりします。
書き疲れたら、いったんお終いにして、また何日か置いて読み返してください。忘れていたことを思い出すかもしれません。それを書き足すのです。
網羅的に書こうとか、一気に完成しようとか思わないことです。
書こうと思って何も浮かばない、思いつくことがない、何を書いたらよいかわからない。
ということもあるかもしれません。
大丈夫です。工夫の仕方はあります。
そのことについても今度書いてみますね。
さて、自分のことが書けたら、最後に世の中の動きです。これは、ネットに年表のサイトがあるのでそれを参考にされるとよいと思います。
これも網羅的に転記する必要はありません。
さて、これで一応の完成です。
ここまで、書いてこられると、既にいろいろな感慨が浮かんでくると思います。
漠然としたものや、はっきりこうすべきだったと感ずること。いろいろな感情がないまぜに浮かんできます。
楽しくもあり、ちょっとつらいこともあるかもしれません。
多くの場合、これらの作業を通じて自らの人生の方向を決定づけた、いくつかのトピックに気づかれると思います。
その気づいたことについて、今少し詳しく掘り下げてみましょう。
それが、人生の危機だったとして、どうやって乗り越えたのか、そのあとの気持ちはどうだったのか。
それが、ほこらしい成功だったとして、どんな努力が実を結んだのか、そこを整理してみましょう。
それらを通じて、自分の価値観や、考えた方や行動の特徴が出てきます。
それらを踏まえて、今の状況を見渡すと、新しい見方ができ、目前の困難に取り組む勇気が出てくると思います。
ぜひ、お試しください。
といって、ひとりでやると案外大変で、気恥ずかしいような気持になったりして、なかなか過去と直面するのは難しいものです。
グループで書いてみたり、聞き役がいた方がうまくいくことが多いですね。
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