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お客様の課題を一緒に考え解決する行政書士 こいでたくや事務所

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Column

テイクアウトの料理を提供するときに気を付けること
2020年04月19日 食品衛生,HACCP 

先日、私宛に定期的に送られてくる食品衛生関連のメールを読んでいたら、三月に発生した主な食中毒が一覧表にまとめられていました。対象は食事を提供する施設で発生した事件のようで、食品製造業者の事件は入っていないようなのと、あくまでも主な食中毒ということで網羅的でもないようなのですが、それでも28件がリストアップされています。つまり毎日どこかで発生している状況です。

原因を見ると、ノロウイルスが12件、以下カンピロバクター6件、アニキサス5件、ウェルシュ菌・黄色ブドウ球菌・サポウィルスが各1件となっています。(残りはヒスタミンと不明。)

相変わらずノロウイルスは多いですね。

アニキサスで食中毒というのはちょっとかわいそうな気もしますが、この場合でも1-2日の営業亭処分が出されています。

28件の内、営業禁止処分が3件で、24件に営業停止処分が出されています。

この時期、そうでなくても、新型コロナ・ウイルスで、飲食店は厳しいのに、それに加えて食中毒が出ると、下手したら致命傷になってしまいます。

 

ところで、その新型コロナ・ウィルスで外食の来客が減少したことへの対応策として、テイクアウトを新たに始める店が増えています。

お客様としても、選択の幅が広がってありがたいサービスで、私も時々利用させていただいていますが、提供する側としては、十分考えた上で行う必要があります。

つまり、通常とはオペレーションが変わるわけですね、普段なら、出来立てを提供してその場で食事をしていただくのですが、持ち帰って自宅で食事をされるのですから、どうしてもタイムラグが生じます。もちろん食味も変わってくるかと思いますが、賞味期限というか、その辺りをどのように周知するかとか、調理後の容器への盛り付けのタイミングをどうするかとか、付け合わせは店で出すのと同じでいいかどうかとか、十分に検討することが必要かと思います。

また、包装の袋なども気を付ける必要があります。
袋にウィルスが万一ついていたらそれでもアウトですね。

 

また、容器についても、何気なく雑貨屋で買ったパックが実は食品に適していなかったとか、加熱できる容器でなかったとか、落とし穴があるかもしれません。

そのあたりも十分にご注意ください。

 

食品衛生法が変わって一般の飲食店でも、ハサップの導入が義務付けられたのはご存知かと思います。

小規模な飲食店向けの制度が設定されていますが、これに沿って自店の食品安全衛生を再検討してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

タグ: 食中毒  新型コロナウィルス  アニサキス  ノロウィルス  ハサップ  HACCP  行政書士  行政書士こいでたくや事務所