Column
ちょっと古いデータですが平成24年にお亡くなりになった方が126万人いらっしゃったそうです。
同じ年に、相続で家庭裁判所に相談された件数が17万5千件でした。
もちろん裁判所に相談に行った中には前年にお亡くなりになった方の件もあったはずですので、この二つの数字は単純に分母と分子の関係にはなりません。
それでも、一定割合でずれが生じていると思われるので、大雑把には、相続が裁判所に持ち込まれる割合は17.5万/126万≒13.9%と推定できます。
これは平成24年のデータなので今はもっと多くなっているかもしれません。
裁判所に持ち込まれるのはかなりこじれたケースで、その前に弁護士を介して協議してまとまるようなケースもあるので、多分この倍近くの相続が大なり小なりもめていると考えてよいと思います。
つまり、相続の1/4程度は、もめているのでしょうね。
いったんもめた後の家族関係は気まずいでしょうね。
3回忌とか7回忌とかその後も顔を合わせる機会はありますし、他の親戚の法事でも顔を合わせる機会はありますね。そのたびにお互いいやな気持をすることになるのはつらいものです。
私が相続について相談を受けたケースでもめそうな場合、に共通しているのは協議の前提となるべき、家族間のコミュニケーションや信頼関係に欠けているケースが多いことです。
家族の信頼関係について次回考察してみたいと思います。