このページを編集する

お客様の課題を一緒に考え解決する行政書士 こいでたくや事務所

 2026年6月  

SunMonTueWedThuFriSat
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930

Column

終活には、いくつかの段階があります
2026年06月25日 メモランダム  遺言相続情報 
終活には、いくつかの段階があります
先日、私は「終活は急いで決めることではない」と書きました。
今回は、そのことをもう少し具体的に整理してみます。
私は、終活には大きく三つの類型があると考えています。
ひとつは、親の終活を子どもが支える場面。
二つ目は、自分自身の終活。
三つ目は、自分の終活の土台として、これからのキャリアや生き方を考える場面です。
実際には、これらはきれいに分かれて存在するわけではありません。
親のことを考えることが自分の将来を考えることにつながることもありますし、自分の終活を考えるなかで、親のことが気になることもあります。
ただ、整理のためには、この三つに分けて考えることが有効だと思います。
また、親の終活にも自分の終活にも、生活の場をどうするか、財産をどう整理するかなど、さまざまなテーマがあります。
それぞれのテーマについては別の機会に譲るとして、今回はまず、親の終活について触れます。
親の終活で大切なのは、家族間で情報が共有されていること、そして親の暮らしや人生の実情を子どもたちが理解していることです。
現代では、多くの方が仕事や家庭に追われ、家族であってもお互いの生活状況を十分に把握しにくくなっています。
特に、故郷を離れて暮らす方が多い現在では、その傾向が強いように感じます。
実際に、次のようなご相談がありました。
長男の方は上京して独立した生活を送り、次男の方はご両親と郷里で同居していました。
その長男の方は、「次男は親の年金で生活していたのではないか」「本来は遺産として残るべきお金が、次男家族の生活費になってしまったのではないか」と感じておられました。
しかし、同居している家族の家計は一体化しやすく、どこまでが親の生活費で、どこからが同居している子世帯の生活費かを明確に分けることは容易ではありません。
また、誰がどれだけ負担していたかも、後になって正確に確認するのは難しいものです。
このような誤解を避けるためには、親の側から、
現在の暮らしぶり、
家計の状況、
子どもから新たな支援が必要かどうか、
そうしたことを日頃から家族に伝えておくことが重要です。
相続で問題になるのは、財産の多寡だけではありません。
「知らされていなかった」「聞いていなかった」という思いが、不信感につながることも少なくありません。
だからこそ、親の終活では、法的な準備だけでなく、家族間での情報共有と相互理解が重要になります。
終活は、急いで結論を出すためのものではありません。
家族が状況を共有し、少しずつ理解を深め、必要な備えを整えていくための過程でもあるのです。

タグ: #終活  #相続  #家族  #親の終活  #情報共有  #介護と相続  #遺言  #家族関係  #終活支援  #行政書士  #行政書士こいでたくや事務所