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お客様の課題を一緒に考え解決する行政書士 こいでたくや事務所

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Column

終活は、急いで決めることではない
2026年04月10日 メモランダム  遺言相続情報 
終活は、急いで決めることではない
終活というと、遺言や相続の準備を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それは大切な終活の一つです。自分が亡くなったあとに家族が困らないように準備しておくことは、とても重要です。
ただ、終活はそれだけではありません。
親のこれからをどう考えるか。
相続の話をいつ、どう始めるか。
きょうだいとの温度差をどう受け止めるか。
自分自身も、定年後や役割の変化の中で、これからどう生きていくかを考えることになります。
私は、こうした人生後半の整理も、広い意味で終活に含まれると考えています。
このような場面では、多くの方が「早く答えを出さなければ」と感じます。
何を選ぶべきか。
どう進めるべきか。
間違えないためにはどうしたらよいか。
けれど、転機の場面では、急いで結論を出そうとするほど、かえって話がこじれることがあります。
たとえば、
「親の遺産は平等に分ければよい」
と思っていても、同居や介護の負担を担ってきたきょうだいからは別の思いが出てくることがあります。
「子どもたちは仲がよいから大丈夫」
と思っていても、実際に話を始めると、小さな行き違いの中に感情の違いが見えてくることもあります。
また、定年後は気楽に暮らせると思っていたのに、役割の変化や家族との距離感に戸惑うこともあります。
こうしたことは、特別なことではありません。
むしろ、人生の節目にはよくあることです。
だからこそ大切なのは、急いで答えを出すことではなく、まず状況を整理することです。
自分は何を不安に思っているのか。
家族は何を心配しているのか。
何を守りたくて、何を今のうちに決めておきたいのか。
そこを落ち着いて見つめることで、次に進むべき方向が見えてきます。
相続や遺言の手続きそのものも大切ですが、その前に、考えや状況の整理が必要なことは少なくありません。
親のこと、相続、遺言、定年後の暮らし方などで、何から始めればよいか分からず止まっている場合には、まず整理するところからご一緒できます。
終活は、急いで決めることではありません。
人生の転機に、自分と家族のこれからを見つめ直す時間でもあると、私は考えています。