Column
2018年12月05日
メモランダム
先日、ある会合で出会った方のお話しです。
その方は、会社を立ち上げたけれど、何をしたらよいかがわからない。とおっしゃっていました。
確かに、名刺に合同会社〇〇 代表とあります。
ご相談に乗らせていただくとして、後日メールで確認いたしました。
当初予想していたのは、「会社を立ち上げたものの、仕事がうまく回せない。」とか、「資金が足りないけれどどうしたらいいのか…。」というようなお悩みかと思ったのです。
ところが、ご相談の内容は、「そもそもどんな仕事をとたらよいのか。」ということでありました。
その方の関心はその時点では、どちらかというと事業というよりはボランテイアに向かっており、それならそれでその分野のしかるべきところと接触されるようお勧めしました。
が、考えてみると、ご自分お一人で定款作成から手続きを進められるようなタイプの方ではなかったので、会社設立は、どなたか専門家、つまり士業の方が相談に乗ってのことだろうかと思います。
仕事の中身が煮詰まっていないことをわかっていながら、とりあえず会社設立をお勧めしてしまったのでしょうね。
よくわかつていない人を相手にあるいみその時点では必要のない手続きをさせて、日銭を稼ぐようなやりかたは、やはりまずいと感じます。
しっかり話を聞いて、状況に応じたアドバイスをして差し上げないと士業者全体の信用が下がってしまいます。
たとえ、直接は自分の仕事にならなくても、お客様のためになる行政書士でありたいと感じた次第です。